借入金の良し悪し。

借入金について。
時代劇などで、借金を返すため。。。というイメージで借金を悪と考える人も多いかと思います。

例えば。
A銀行から、金利1%で資金を借入。その資金をそのまま。B銀行に金利2%で預金をしたら。
この借入は、良いのか悪いのか。
2%の金利をもらって、1%の金利を支払う、差し引きで1%の金利が手元に残ります。
この借入は、金利差が同様に続く限り、良い借入です。
金利差が逆転すれば、即悪い借入に変わるので、金利動向に注視する必要があります。

このように借入の良し悪しは、支払う金利ともらう金利との兼ね合いで良し悪しが決まります。

もらう金利は、どこかに資金を預ければ、預けたときにもらう金利がわかりますが。
事業資金に充てたときは、もらう金利が見えなくなったりします。
しかし、もらう金利(運用後の利益)は、決算書を見れば、わかります。
事業資金に使っている借入を利益で割れ(借入資金/利益)ば、もらう金利が見えてきます。

金利差が逆転したときを想定して、
マイナス要因を減らし損失を少なくする対策を常に考えていることが重要です。
そして、金利差が逆転したときにその対策を行い、損失を最小限に抑えれば、借入を悪と考える必要もなくなります。

決算書には、支払う金利ももらう金利も記載されています。
だから、決算書で金利差が逆転していないかを注視する必要があります。