略歴

代表税理士 平田 治 

  • 1967年6月17日生まれ ふたご座O型
  • 兵庫県姫路市生まれ
  • 京都産業大学法学部卒業

代表にインタビュー

インタビュアー:株式会社マモネット 関藤雅子

税理士になる前は何をしてらっしゃいましたか?

大学時代は勉強もせず、デートもせずに男同士で遊んでいました。

大学卒業後は、農協の上部団体に就職。

畜産関係で1年ほど頑張りました。

仕事は好きだったんですが、品評会などでお酒を飲み、品評会の打ち上げでも飲み、職場に戻り仕事が終わってからも飲み、とにかくお酒お酒・・連日のお酒ばかりの毎日にこのままで大丈夫なのかと不安を覚えたのが就職して一年ぐらいたった頃でした。

何か出来ないか、自分には何ができるだろうと悩み続け、たまたま本屋で手に取ったのが「税理士になる本」でした。

なぜ税理士になろうと思ったんですか?

「税理士になったらフェラーリに乗れる」と、その「税理士になる本」に書いてあったのに惹かれて、一念発起して税理士を目指すことにしたんです。

これ、真面目な話です。

軽い動機な気がしますが、そんなに簡単に税理士になれるものですか?

動機は軽いですが、気持ちは重く固まっていました。

本当に努力したんですよ。

どんな風に努力したんですか?

まずは税理士事務所の門をたたき、税理士事務所で働きながら資格を取る勉強を始めました。

働きながら勉強して税理士になった者はそれほど多くなく、この期間が、私が最も努力したと自慢できる期間だったかもしれません。

そうして7~8年ほどかけて31歳にしてめでたく税理士に。

その税理士事務所で1年間働かせてもらい、2000年に開業しました。

華々しく(!?)開業したのは良いけれど、開業当時の一年間は100万円の売り上げもありませんでした。

これにはさすがにめげましたね。

それから試行錯誤、どうにかこうにか努力して、今のお客さまとご縁を頂いたんです。

ご苦労されたんですね

自分自身も開業当時は売り上げが上がらず、お客さまができず苦労したことから、今でも起業したばかりの人を応援したくなるんですよ。

起業したばかりの人だけじゃなく、よくある企業さんのお悩みが「売り上げが上がっているのに現金が残らない」なんです。

数字の面、つまりは決算書から色々なアドバイス(行動計画など)をさせて頂くのが、一般的な税理士を卓越した税理士の仕事だと思っています。

そこから小学生でも分かる決算書に結びつくんですね。その経緯は?

まずは2007年に結婚したんです。開業から7年ほどのことです。

どうにかお客さまにも恵まれてきたところでした。

当時は京都に事務所があったんですが、兵庫県での結婚生活だったので通勤がすごく大変で。

体力的に限界を感じて大阪に事務所を移したんです。すると見事に京都の取引先が離れてしまいました。

リーマンショックも相まって売り上げがガタ落ちしたんです。

同じくリーマンショックで売り上げがガタ落ちしたお客さまがいらっしゃいました。

他人事とは思えず、税理士目線で何かお役に立てないかと躍起になりました。

すると見えてきたんです。売り上げはあるのに、なぜ現金が残らないのかが。

そのお客さまと共に試行錯誤をする毎日から小学生でもわかる決算書が生まれたんです。

小学生でも分かる決算書と売り上げが、なぜ結びつくんですか?

その社長は営業畑のバリバリの方なので、仕事はジャンジャン取ってらっしゃいました。

しかし売上を伸ばすことだけ考え、粗利を考えず値引きを行うので「売り上げは上がるのに現金が残らない」という現象に陥っていたんです。

ただ口頭で説明しても取引先を失くすことを恐れて納得してもらえませんでした。

そこで分かりやすい決算書を使って今の問題をクローズアップし、どうすれば改善されるのかグラフなどを用いて「見える化」しました。

売上計画と行動計画をいっしょに立てて、細かく戦略を練りました。

その戦略とは?

次の順に行います

  • 売上計画を立てる
  • その売り上げを達成するための行動計画を立てる
  • それに沿った行動を
  • その計画と行動の誤差を分析し、いっしょに改善策を練る
  • 目標を達成するために、何が必要で何が無駄なのかを議論
  • 切磋琢磨の結果、売り上げがぐんと上がった

無理な値引きは断ることで既存の取引は少なくなりましたが、本来の営業畑の腕と商品の良さで、今までよりもより良い得意先を開拓することに成功したんです。

なるほど。だから決算書で売上UPに繋がるんですね。

先述の方は、全体的な数字が見えずに不要な値引きを行っていたんです。

売上ー原価=粗利
粗利ー諸経費(人件費や目に見えない経費など含む)=純利益

この流れを無視して、商品を売るのみを考えて値引きしてしまうことが多いです。

これはこの方だけではなく、多くの会社さんに見られます。

他にも決算書で見えることはありますか?

手元に現金が残っているからまだ大丈夫と考えている会社さんで、それはどういった種類のお金なのかということが見えていない会社さんがおられます。

お金に種類があるんですか?

手元に残っているお金は、借りたお金なのか、預かったお金なのか、儲かったお金なのか見ていない方が多く、そこで失敗することが多々あります。

これがお金の種類と呼んでいるところです。

他にはどんな事例が?

鳴かず飛ばずだった会社がぐんと売り上げが上がったという事例もあります。

資金繰りに困り、次の出店もあきらめかけていた店長がサックスのライブを開催しながら店舗拡大した飲食店さんもいらっしゃいます。

それが小学生でもわかる決算書の威力です。

他に大切にしていることはありますか?

応援団という言葉が好きなんですよ。

お客さんの応援団でいたいと考えています。

社長は悩みや愚痴をこぼす場所がないんですよね。

社長の悩みを聞き、明るい兆しを見せて希望を持ってもらえるアドバイスをしたいと考えています。

ご家族の次に必要とされる応援団でいたいと思っています。

時には、立てた行動計画を出来ない人には指摘する場合もあります。

数字だけを見て、帳簿を書いて、決算書を作るだけの税理士にはなりたくないですね。

今後、AIがどれだけ発達して、例え医者が治療として必要のない時代が来たとしても、メンタルを支えることが出来る医者は必要です。その医者の様な存在でありたいと考えています。

ところで、当初のフェラーリに乗れる説はどうなりましたか?

To be continuedです。