元阪神監督・矢野燿大への疑問の記事を読んで。

雑誌 GOETHE
記者 金子達仁

WBCで優勝した栗山監督と元阪神タイガースの矢野監督は、何が違ったのか?という題名の記事を見て。二人のリーダーの指導方法の違いを知りたいと思って読んでみました。

栗山監督がWBCでやろうとしたことは、矢野元監督が阪神タイガースの4年間やってきたことと似通っているという書き出しには、そうなんだと驚き。昔の結果を残すためなら体罰も許されるという熱血指導とは違い、選手主体の楽しむ野球を掲げていることが、似通っているのだなと納得しました。
熱血指導を経験し、それしか知らなかった私には、少し前まで試合を楽しむという言葉に違和感を持っていましたが。孔子の『知之者不如好之者 好之者不如楽之者』を学び体験してから、この楽しむが、成功を収めるためには大切なことだと実感しています。

矢野元監督はキャッチャーというポジションの選手を評価するとき。
ワンバウンドを止める能力、盗塁阻止率、打撃能力などの数字で明らかになる『見える能力』と。ピッチャーに対する準備、その声のかけ方、そしてサインを出すうえでの根拠や意味などの『見えない能力』とがあり。その見えない能力をも含めて、総合的に判断しているという記事には共感しました。
ある社長さんも。上役になれる人はどんな人ですか?という質問に。朝など挨拶をするとき、おはようだけでなく、もう一声かけられる人が我が社の上役になれる人ですと答えられていたのを思い出しました。

ポジションを固定しなかったことや野球を楽しむことなど。
昔の先入観や固定概念に疑問を抱き、その弊害をなくすためにいろいろと試行錯誤してチームを活性化してきた経緯は、なるほどと思えるだけでなく、明日からの経営にも活かせるだろうし、活かしていきたい内容になっています。

楽しむことの大切さが見直されていますが、その理由や必要性がわからないで、本を読む時間もないし、どうしようと悩んでいる人は、ヒントになる記事かと思います。

参考

https://goetheweb.jp/tag/akihiro-yano